へんにゅうきろく(化学系)

そこそこの高専生がそこそこの大学を目指した結果と過程

京都工芸繊維大の編入試験

ごぶさたです。受験終わって卒研してバタバタしてたらもう10月。恐怖。


今さらだけど、京都工芸繊維大の物質工学課程を受けた時の話。


この学校は2年生ぐらいのときに見つけて、研究内容と立地が気に入ってずっと意識してた。

今年度から受験日が前倒しになり、長岡技科大と受験日が被って焦ったけどこっちを優先にした。


有機はブルースの上巻、物理は化学熱力学中心の基礎物理化学で対策をして、あとは学校で使った教科書を読んで挑んだ。口頭試問があるとかないとか噂には聞いていたけれど、出題範囲がわからないので特に対策はしなかった。


試験当日、会場にいたのは男女半々ぐらい。同じ教室で高分子と生物も試験を行った。試験内容については学校のHPで見られるのでそちらを参照してほしい。「これ電卓無しで解けないじゃん!」と思うかもしれないが、電卓は大学側から配布されたので安心していただきたい。取り扱い説明書も付いていたが、焦っていたので見ずに進めてしまった。最後の最後で時間が余り、「見る時間あったじゃん.....」と少し凹んだ。


二週間前に岐阜大で出題されて解けなかった範囲を復習して行ったらけっこう解けた。この二校は試験範囲がかなり近いのかもしれない。有機の問題で数問すっきり解けなかったが、8割ぐらいはいけた気がする。


午後の面接では、待機している間に教科書を読むのが禁止されていたため、かなり暇だった。ノートはどうなの?とかちょっと思ったけど、怒られても嫌なのでやめておいた。

自分は最初のほうだったからまだマシだったが、最後の人は数時間虚無顔で待機しないといけないのでキッツいと思う。小説本は読んでいいことになっていたので、受験番号が後ろのほうの人は持って行くべし。


面接の部屋に連れて行かれ、椅子に座ると、まずラミネートされた問題用紙を渡された。

核間距離とエネルギーのグラフが書かれており、平衡核間距離はいくつか?原子間に斥力が働くのはどの範囲か?なぜそう考えたか?という問題だった。

こんなんグラフ見たまんまやん、と思いながら一つ一つ回答すると、面接官からは「ふーん」みたいな何とも言えない答えが返ってきた。

物質工学課程の口頭試問はそれだけだった。

ちなみに、他の課程だともっとたくさん聞かれるところもあるらしい。怖っ。


面接で聞かれたのは、志望動機、興味のある研究内容とその理由、自己PRなど想定内の質問で、答えに窮することはなかった。しかし、話した内容について細かい質問を沢山受けたので、自信のないことは言わないほうが吉だと思う。

言ったことをやたらと肯定的に受け止めてくれるので話しやすかった。


面接後、大学の付属美術館で行われていたフランスのポスター展を観に行った。まさか受験に来てミュシャの大きなリトグラフを見られるなんて思わなかったので、それだけでも来た甲斐があったなあ〜と思った。入場無料なので、受験ついでに行ったらちょっとは楽しい思い出ができると思う。