へんにゅうきろく(化学系)

そこそこの高専生がそこそこの大学を目指した結果と過程

岐阜大学の編入試験

自分がが受けた中で一番受験日が早かったのが岐阜大でした。

受験したのは、工学部の化学・生命工学科の物質化学コース。6月半ばにしてはやけに暑かったけど、試験会場はクーラー効きまくりで肌寒いほど。受けたのは8人でした。


工学部は、今年から推薦で取る人数と併願で取る人数を入れ替えています。これまで推薦:一般が2:1だったのが、今年から1:2になりました。また、来年か再来年から、英語の筆記が無くなってTOEICの提出になるそうです。色々変わってるんですねえ。

ちなみに岐阜大学は募集要項にシールやらハガキがくっついているので、要項が発表されたら忘れずに請求しましょう。

また、過去問は岐阜大学に直接行ってコピーさせてもらうか、高専の学生課を通して請求しないといけないのでけっこうめんどくさいです。自分は過去問を見ずに挑みましたが、かなりしんどかったので大人しく過去問を入手しに行ったほうがいいです。


試験の内容は、「英語」と、有機、物化、無機を引っくるめた「化学」です。


【英語】

専門英語が出るのかと思ってたら、全然違うのが出てびっくりした。長文読解×2。10問で100点の上に、かなり長い回答ばかり書かされるので書いていくうちに不安が積み重なっていく。環境問題に関する英文だったが、専門用語が多くて文章の意味が全然取れなかった。


有機化学

有機は光学活性を持つ化合物(酒石酸だったかな?)を書いてそのエナンチオマー、ジアステレオマーを書く問題と、化合物の命名をする問題があった気がする。

繊維大などの編入試験で必ず出題される「この反応の生成物を書け」みたいなのが一問もなくて凹んだ。あと他にも色々あったけど、忘れた。


【物理化学】

エントロピー求めたり仕事を求める問題があったりした気がする。あと何だったか忘れたけどラウールの公式を使ったような....。ほとんど公式そのまんま使えばいいので覚えてる問題はサッと解けたが、公式を忘れたら即終了。使い慣れた自分の電卓を持ち込めるのはありがたい。「束一的性質」と「自由エネルギー」について説明する問題があり、なんかモシャッとした文章を書いてしまった。


無機化学

これが一番困った。結晶格子についての問題はまあ色んなところで出るからいいとして、「これって分析化学じゃね?」っていうような計算問題が出た。でも後日調べたらちゃんとした無機の教科書には溶解度積とかも載ってることがわかった。絶対知ってるはずなのにスッと式が浮かばないので焦りが半端じゃない。


化学については高専の低学年で習った内容が主だった。ので、後半のほうばっかり勉強しても、勉強してた内容が全然出てこなくて焦る焦る。勉強してた割に、たぶん5〜6割ぐらいしか取れてない。ちゃんと解き直してないから知らんけど。



【面接】

午後からの面接は、面接官3人対受験生1人だった。

志望動機と、卒研の内容について聞かれた。卒研については結構詳しく聞かれたので、自分がちゃんと理解している範囲だけで話すのが吉だと思う。とはいえ、面接官の雰囲気がかなりフランクな感じだったので、そこまで怖くない。

あとは、勉強以外に頑張ったことと、それをやってて良かった具体的なエピソード。部活のことについて話したが、エピソードについては浮かばなかったのでフニャッとしたことを言った気がする。

面接中、成績証明書を見て「優秀な成績ですね」と言われたのがすごい嬉しかった。筆記はできなかったけど、これまでやってきたことが報われた気がした。英語の筆記試験が出来なかったので、話の流れの中でTOEICのスコアを無理矢理アピールした。後から考えればそんなアピール出来るようなスコアでもないのに恐ろしいことをしてしまった。



結局、筆記が全然取れなかったのと腰痛が爆発しそうだったのとでテンション下がったままホテルに帰った。岐阜駅前はけっこう栄えていたが、地元の名物らしき食材を使っているのは居酒屋ばかりで、結局お弁当を買って帰った。



【結果】

9人中6人が合格していて、自分もなんとか合格していた。落ちてるだろうと思ってたのでビックリした。今年度から推薦枠の人数と一般枠の人数が入れ替わりだったのでラッキーだった。